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コラム

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整形外科の看護師の仕事と資格

総合病院などの大きな病院の診療科には必ずと言っていいほど整形外科がありますし、整形外科が主な診療科であるクリニックもたくさんあります。厚生労働省の平成 29 年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況によると、一般病院の診療科目別施設数では内科(6,785施設)が一番多く、リハビリテーション科(5,557施設)が続き、整形外科(4,924施設)は3番目に多いとなっています。そんな整形外科に勤務している看護師さんは、どういった仕事をしているのか、どんな人が向いているのか、さらにどんな資格を取得できるのかを紹介します。整形外科勤務に興味のある方は是非チェックしてみて下さい。

整形外科の特徴

公益社団法人・日本整形外科学会のホームページ整形外科とは、「体の芯になる骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療する外科で、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象」にすると定義されています。

よく似た名称の形成外科は、「生まれながらの異常や、病気や怪我などによってできた身体表面が見目のよくない状態になったのを改善する(治療する)外科」と定義されています。

形成外科では、やけどやケロイドの治療、顔などの生まれつきの変形に対する矯正、乳房再建手術などが主な治療内容になります。

整形外科では骨や関節、筋肉や神経など身体を動かす機能に関わる問題全般が診療科目となりますが、医師によって専門領域が細分化されることが多いようです。

捻挫や骨折などの怪我や、疾患や加齢による腰痛や関節痛、骨や関節の先天的異常の治療など診療対象は多岐にわたります。

そのため患者さんの主訴も、痛みや動かしにくさ、しびれや麻痺などさまざまです。また、整形外科を受診する患者さんの年齢層も、子どもから高齢者まで幅広いのが特徴です。

整形外科の看護師の仕事内容

続いて、整形外科に勤務している看護師さんの仕事内容を、病棟勤務外来勤務の2つに分けて紹介します。

外来勤務

外来の主な業務は、検査や診療になります。看護師さんの具体的な仕事は、以下のようなものです。

問診

問診表に記入してもらい、患者さんの症状や状況を聞き取ります。

誘導・介助

診察室や検査室などへ誘導しますが、自力で歩行できない患者さんも多いため介助をすることもあります。

診療・治療の補助

採血や注射、点滴などや包帯を巻いたり、ギプスを装着したりします。

病棟勤務

病棟には手術前後の患者さんが多く、術前・術後のケアが主な業務になります。また、回復期や慢性期の患者さんのリハビリ介助なども重要な業務です。

手術関連のケア

手術前の説明や、不安な患者さんの心のケアと、手術後の生活指導などを行います。

処置

創傷の処置や、点滴や投薬の管理、ギプスや包帯の管理などを行います。

リハビリの介助

リハビリ室への移動の介助や、リハビリスタッフの補助を行います。整形外科外来を受診する患者さんや入院中の患者さんの中には、自力歩行ができない人も多く、さらに高齢の患者さんも多いため介助が日常的に多くなります。そのため、外来・病棟を問わず体力が必要な業務も少なくありません。また、他の診療科と比べて、注射をする機会がやや多いと言えるかもしれません。

こんな人に向いている!

次に、整形外科勤務が向いている人の特徴を紹介します。

コミュニケーション力が高い

整形外科は、治療対象が子どもから高齢者まで幅広く、さまざまな患者さんと言葉を交わします。患者さんが訴える痛みなどの症状や、身体の状態などを聞き取る話術も必要です。作業療法士や理学療法士といった他の職種のスタッフとの連携も必要なので、多種多様な人々と上手に付き合えるコミュニケーション力の高さが求められます。

体力に自信がある

患者さんの誘導や介助が多く、力仕事や体力を必要とする場面が多いのが整形外科看護師の特徴です。重い物をかなり持てる、身体が丈夫と言う人でないと、務まらないかも知れません。

精神的に厳しい現場が苦手

例えば救命センターICUのような、重篤な患者さんが多く、時に患者さんの死にも直面しなければならない職場が苦手だという人には整形外科がおすすめです。多くの患者さんが命に係わる状態ではなく、終末期の看護もほぼ無いので、精神的な辛さはやや低いと言えるでしょう。

テキパキ動ける

整形外科は、外来も病棟も忙しい現場です。時間に追われる業務も多いため、タイムスケジュールを把握しながら迅速に業務をこなせるスキルを持った人なら適任です。

整形外科で取得できる資格

最後に、整形外科での経験を活かして取得できる、目指すべき資格を紹介します。

日本運動器看護学会認定運動器看護師

「運動器看護の分野において、熟練した看護知識及び技術を用いて、水準の高い看護実践を行える者を育成し、実践の場における看護の質の向上を図ること」を目的として、日本運動器看護学会が認定を行っているのが、日本運動器看護学会認定運動器看護師(JSMNC)です。

整形外科分野に特化した新しい資格制度です。

日本運動器看護学会

回復期リハビリテーション看護師

回復期のリハビリテーションにおける質の高い看護・ケアを行う看護師養成を目的として行われる認定研修制度です。開催地は東京のみで、募集人数も多くありません。回復期リハビリテーション病棟協会会員の病院に勤務していることが条件となっています。

回復期リハビリテーション病棟協会

骨粗鬆症マネージャー

「より一層充実した骨粗鬆症の予防、診断と治療とを提供し、また広く社会啓発活動を行うことで、超高齢社会における健康格差の縮小と健康寿命の延伸に貢献する」ことを目的とした、骨粗鬆症の知識を持ったメディカルスタッフ認定制度です。

一般社団法人日本骨粗鬆症学会

専門看護師

「水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師」を社会に送り出すための専門看護師制度。老人看護や慢性疾患看護などが、整形外科看護師さんに必要な専門分野です。

日本看護協会

体力的にはやや負担の大きい整形外科ですが、精神的な辛さは少ないと言えるため、明るく楽しく働ける職場かもしれません。これから入職する看護学生さんや、転職・転科を思案中の看護師さん、整形外科を選択肢の一つとして考えてみませんか?

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