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コラム

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救急外来看護師を目指す人に見てほしい! 仕事内容とメリット・デメリット

事故などでの突然の大けがや、急性の病気などで迅速な手当が必要な患者さんのために、通常の外来診察とは別に設けられているのが救急外来です。そんな救急外来で働く看護師さんの仕事内容や、救急外来勤務のメリット・デメリットなどを紹介します。救急医療に興味のある看護師さんや看護学生さん、ぜひチェックしてみて下さい。

救急外来の役割

突発的な外傷や疾病などの「急性病態」に対応するための医療を救急医療と言い、その救急医療を施す現場が救急外来です。

以前の日本では、1次救急(軽症患者対応)・2次救急(中等症患者対応)・3次救急(重症患者対応)と、患者さんの症状の重さによって施設が区別されていました。

しかし、近年は全ての患者さんを受け入れる北米型救急医療(ER型救急医療)を取り入れる病院も増えてきています。また、救急外来のある病院は、一般の病院と救急指定病院が分かれていて、消防法に基づいて指定された救急指定病院には、24時間体制で診療を行う施設も少なくありません。

救急看護師の仕事内容を公開!

それでは、救急外来で働く看護師さんの仕事内容を紹介します。

患者さんの受け入れ

患者さんの受け入れの対応は、以下2つに分かれるそうです。

・自力で診察に訪れる患者さんの対応

・救急車で受け入れた患者さんの対応

救急車の受け入れ要請を受けた時は、患者さんの情報把握や各部署への事前連絡などを行います。

処置

患者さんが到着すると、救急蘇生処置や応急処置などが行われます。医師の指示に従って、診療の補助(蘇生措置や除細動器の使用など)や、患者さんの保清や体位変換、機器の操作管理なども行います。

家族ケア

患者さんへの対応の他にも、救急車で同行したり、連絡によって呼び出されたりしたご家族に、治療後の対応の説明や、必要であれば精神的なケアをすることも大事な役割です。

他外来のフォロー

病院によっては、救急外来と一般外来を兼務することもありますし、救急外来に患者さんがいない場合には、他外来のヘルプに入る場合もあります。また、一般病院の救急外来では診療時間以外の勤務が無いため、夜勤はありませんが、救急指定病院の場合、24時間体制での診療となるので夜勤が発生します。

救急外来看護師の1日

続いて、救急外来勤務の看護師さんの1日のスケジュールを紹介します。

ex) 救急指定病院の日勤看護師さん

8:30  出勤 夜勤当直から申し送り データの確認

9:00  他外来のヘルプ

10:30 入院患者さんのバイタルチェック トリアージ集計や看護記録記入

12:00 昼食・休憩

13:00 ケガで来院のウォークイン患者さんの対応 応急処置

15:00 緊急搬送受け入れ 蘇生治療介助(無事蘇生) 

17:00 夜勤当直へ申し送り 勤務終了

救急外来の看護師のメリット

救急外来に勤務することによる長所・メリットを紹介します。

スキルアップ

救急外来では、診療科の枠を越えて、様々な症例の患者さんが来院します。そのため広範な医療行為に触れることができ、看護師としてのスキルアップが見込めます。また、一刻を争う重篤な患者さんも多く、スピーディーかつ適切な対処法を身に付けることができます。

収入アップ

施設によっても違いますが、救急外来の担当になることで「特別手当」などが付くことがあるため、収入アップが見込めるでしょう。

夜勤なし

救急指定の病院では24時間体制の診療なので、看護師さんも夜勤は必須ですが、1次救急などの病院では日勤のみの場合もあります。

やりがい

生命の危機に直面した重篤な患者さんを救えた時には、達成感を得られるという救急外来の看護師さんが多いようです。また、責任が重くプレッシャーもかかりますが、その分、貢献度も高く看護師としてのやりがいは高いのではないでしょうか?

救急外来の看護師のデメリット

では、救急外来に勤務することの短所・デメリットはどういったところにあるのでしょうか?

体力的にハード

救急搬送の患者さんはたいていストレッチャーでの移動なので、それだけでもかなりの力仕事です。

さらに、更衣や体位変換・移乗など体力が必要な仕事が多く、一刻を争う患者さんも多いためスピードも要求されます。

精神的にハード

重篤な患者さんや命の危機にある患者さんが多い救急外来では、手を尽くした患者さんを救えないことも少なくありません。

また、亡くなられた患者さんのご家族のケアなど、プレッシャーがかかる仕事もあります。また、忙しさで休憩や食事をとることもままならないことも多く、精神的にはつらいかもしれません。

救急分野でとれる資格

最後に、救急分野の看護師さんが、スキルアップのために取得したい資格を紹介します。

認定看護師

日本看護協会が審査・認定する特定看護分野のスペシャリスト。現行21分野ですが、2020年度から新たに19分野に変更になります。

・救急看護(旧分野)

救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施

危機状況にある患者・家族への早期的介入および支援 など

・小児救急看護(旧分野)

救急時の子どもの病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施

育児不安、虐待への対応と子どもと親の権利擁護 など

・クリティカルケア(新分野)

急性かつ重篤な患者の重篤化回避都合併症予防に向けた全身管理

安全・安楽に配慮した早期回復支援 など

専門看護師

こちらも日本看護協会が審査・認定する特定看護分野のエキスパート。認定看護師よりも資格取得のハードルが高い資格になっています。

・急性・重症患者看護

緊急度や重症度の高い患者に対して集中的な看護を提供し、患者本人とその家族の支援、医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるよう支援する。

・災害看護

災害の特性をふまえ、限られた人的・物的資源の中でメンタルヘルスを含む適切な看護を提供する。

日本看護協会ホームページ

認定看護師

専門看護師

救急外来での勤務は、体力的にも精神的にもハードですが、看護師としてのスキルアップが目指せて、やりがいや達成感もあります。キャリアの浅い内に経験しておくのも、いいかもしれません。
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